城西国際大学学生研究活動・後編
〜TEAM SATA JIU PV制作〜

TEAM SATAと同学部の学生、計8人のスタッフで、城西国際大学メディア学部の新PVを制作し、ブランドイメージ向上に働きかけるプロジェクトを行なっています。前回の『城西国際大学学生研究活動・前編〜TEAM SATA JIU PV制作〜』では、PV制作においての〈妄想〉と〈苦悩〉まで記しましたので、前回の記事をご覧ください。

スタートから長い時間を今回のPVのテーマでもある、〈妄想〉と〈苦悩〉の期間に費やした後、撮影期間に入りました。まさにPVのテーマ通り、緊迫した撮影現場で〈情熱〉を持って、取り組む行程となります。このような映像制作に置いて、やはり誰もが重要だと考える撮影の場面は、前段階の発想と具体的な企画が構築された上で、初めて成立します。そして、その企画を実際に実行に移すためのパワーが撮影段階で必要とされるのです。 このPV撮影も本大学紀尾井町キャンパス3号館のあらゆる場所(各教室、ダンススタジジオ、機材室、シアタールーム、地下スタジオ、オープンテラス、トイレetc)と、観光学部が置かれている千葉県鴨川市の海岸沿いをロケ地として、怒涛のスケジュールの中、行われました。 またイメージカットを多用する上で、メディア学部の普段の学びを映像として収めるために、8月中旬に行われた紀尾井町キャンパス3号館でのオープンキャンパスの実習の様子も撮影しました。

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8月中旬、我々はロケ地である鴨川市に向かいました。東京から電車に揺られて、3時間。着いた場所は海岸沿いの小さな無人駅でした。翌日、浜辺で朝日を迎えるシーンを撮るために、早速撮影のロケハンに向い、日の出の時間と位置を確認しました。ここで重要になるのは、天気。海の天気は変わりやすいので、しっかり天気予報を確認し、それでもなお天候が悪くなった時の対策も考えておかなければいけません。

和久井大城インタビュー

翌日、日の出の1時間前に撮影準備を始めました。残念ながら、予報は虚しく、曇りとなってしまいましたが、いつ天気が変わって晴れるか分かりません。万全の準備で日の出を待ち構えました。  日の出を想定した位置で捉えることが出来ました。私たち以外、誰もいない浜辺に、監督の声が響き渡ります。曇ったり、晴れたり、忙しい空模様でしたが、俳優の馬場裕貴くんが臨機応変に演技をしてくれたおかげで、良いシーンとなりました。

和久井大城インタビュー

太海での撮影を終えたのち、丸2日間大学内で撮影を行いました。1日目は同メディア学部の4年生の女優の方を加えて、メインキャスト一同パワフルに撮影をこなしていきました。この日は、同じように撮影をしている団体が大学内に何組か点在しており、お互い配慮し合いながらの撮影となりました。  過密スケジュールの中、監督は満足のいく絵が撮れるまで妥協をしないのが〈情熱〉です。それに応えるかのように、女優と俳優の演技にも力が入ります。〈妄想〉、〈苦悩〉、〈情熱〉、〈達成感〉のうち、撮影段階の〈情熱〉を表現するにあたって、今回の撮影はそれを十分に体感できたと感じます。

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全ての撮影を終え、現在はPVの4つ目のテーマに当たる〈達成感〉と同じ、編集段階に入り、完成へと向かっている途中です。PV内ではシアタールームで試写会をし、制作陣が作品の完成を喜んでいるというシーンで表現しています。  PV完成後、私たちは『メディア学部ブランドイメージ向上におけるイメージ調査とPV制作』という研究題目で、口頭発表を行います。まさにTEAM SATAも作品作りにおける〈達成感〉をそこで実感するわけです。このメディア学部で自分たちが体感した〈妄想〉、〈苦悩〉、〈情熱〉、〈達成感〉の4つをPVとして表現し、そしてメディア学部のブランドイメージ向上に働きかけられるよう、最後まで研究を進めていきたいと考えています。

記事 木村彩華