城西国際大学学生研究活動・前編
〜TEAM SATA JIU PV制作〜

城西国際大学メディア学部映像芸術コースに在籍中の学生で構成されているTEAM SATAは、日々のプロジェクトと平行で、とある大きなプロジェクトに5月から取り組んでいました。それはメディア学部のPV制作です。 そもそも、メディア学部に通う学生含め、皆さんは城西国際大学メディア学部の学部PVを見たことがありますでしょうか。是非、一度こちらからご覧ください。

さて、この既存のPV、メディア学部の最大の特徴である、8つのメディア分野について自由に学べるということと、豊富な機材を使って実習授業が出来るということにフューチャーした内容となっています。学部外の方に「メディア学部は何をしているのですか?」と聞かれたら、このPVが答えになりますが、「メディア学部での本質的な学びは何ですか?」と聞かれたら、これでは少し伝えきれないのではないでしょうか。 メディア学部は、各授業で得た学びを実習の授業で作る作品に生かしていくというサイクルの中で培っていくもの、そこに本質的な学びがあると私たちは考えています。また、デジタルメディア化が進む社会に伴い、メディアを扱う学部学科が増えています。そのような中で、JIUのメディア学部で学ぶ意味、ここでしか得られない本質的な学びというものを前面的に押し出したPVが、今後の学部ブランディングと、ブランドイメージ向上に必要なのではないでしょうか。

今回PVを制作するにあたり、大学が学生の研究活動に資金面で支援をしてくれる『学生研究活動助成金』という制度を利用しました。研究題目は『メディア学部ブランドイメージ向上におけるイメージ調査とPV制作』です。 既存のPVについて様々な人を対象にイメージ調査を行い、その上でメディア学部での本質的な学びを映像で表現し、PVを新しく一新することが目的です。ではこの『本質的な学び』とは何でしょうか。ずばり、作品作りにおけるすべての行程を体感することにあると私たちは考えました。

みんなで会議

まず作品を作る時、「どのような作品を作ろうか」と発想し、妄想を繰り広げる。次に、その妄想をしっかりとした企画として練り、何度も試行錯誤をして、苦悩する。そして、実際に制作期間に入り、情熱を持って作品作りに取り組む。最後に、まとめの段階に入り、作品発表を迎えて達成を噛みしめる。メディア学部の各授業で学ぶことを作品作りに生かしていくサイクルの中で、この、〈妄想〉、〈苦悩〉、〈情熱〉、〈達成感〉を体感するのが、メディア学部での本質的な学びだと考えます。 私たちはこの4つのテーマを、1つ30秒程度のPVにして、計4本制作することにしました。今回TEAM SATAのメンバーだけではなく、同じ考えでメディア学部を捉えている2年生の撮影スタッフ3名もメンバーに参加してもらいました。

和久井大城インタビュー

PVを制作する上で大事になるのは、表現方法です。既存の説明的なPVではなく、イメージカットを多用し、見ている方の感性に直接訴えるようなPVを作らなければならないと考えました。 そこで私たちは、テーマをイメージした音楽に映像を合わせる表現方法を取り、音楽に映像を効果的に合わせるために、〈妄想〉、〈苦悩〉、〈情熱〉、〈達成感〉の4つの音楽を最初に作ることから始まりました。  TEAM SATAには音楽制作を得意とするメンバーがいるので、彼らを中心に、4つのテーマに対する具体的な音楽イメージを固めて、デモを制作し、その音楽に合わせた映像をどのような内容で、どこでどのように撮るか、各テーマごとの監督の考えに対して、メインスタッフ全員で議論を重ねました。 その結果、主なロケ地は、メディア学部の紀尾井町キャンパス3号館と、城西国際大学観光学部が置かれている千葉県鴨川市の海となりました。またPV内に出演していただくメインの俳優をTEAMSATAメンバーの馬場裕貴くんと、女優を同じくメディア学部の4年生にお願いしました。 

このように、音楽制作、映像制作、出演者の全てを大学内で学んだ学生が一同に集まり、〈妄想〉から〈達成感〉までの長い期間を実際に経験できるのは、城西国際大学メディア学部の最大の特徴であり、これをPVとして表現することが私たちの目的だと実感しました。

城西国際大学学生研究活動・後編 〜TEAM SATA JIU PV制作〜 に続く

記事 木村彩華